「今日、築地行く?」
「もう築地市場ないよ・・・」
あらあら(;^ω^)かわいそうに~。ま、うまくいかない事ってたくさんあるよね。へこたれるな~!
自分の機嫌は、自分で取らなきゃ!!
~ひきこもりからの脱出~
(杉浦孝宜 著 不登校・ひきこもりの9割は治せる より)
ステップ②
【自律して自信をつける】
《自律とは・・他からの支配・制約などを受けずに、自分自身で立てた規範に従って行動する事》
~同世代のみんなの役に立つ~
ステップ①で生活習慣を整えていき、大人とも話せるようになったら、➡同世代と交流することが大事になってきます。
ひきこもりの子供たちは、同世代の中高生からバカにされるのではないかと感じ、怖いという感覚を持っている場合があるからです。
同世代と交流して自信をつけていきます。イベントや行事(なるべく泊まりがけのもの)に参加するのが、打ち解けるのに一番有効です。
同世代と打ち解けたら、
➡次はイベントの企画や係の仕事を任せていきます。
みんなの役に立つ仕事をして自信をつけてもらうのです。
【NPO法人 高卒支援会】では、一人につき年1回以上イベント企画を立てて、みんなの前でプレゼンをし、幹事となって引率しなければなりません。
ここで、少し事例を紹介します。
事例①
高卒支援会に通い始めたA君は、初めは誰とも話しませんでした。
「前の学校のこともあり、いざこざがあった時に面倒くさいので、誰とも仲良くしなくていいと思っていました」
しかし、クリスマス会を企画をしなければならなくなりました。
1次会は飲食店でパーティー、プレゼントを交換して、2次会はスポッチャでダーツ大会をしてみんなで得点を競い合う企画を立てました。
「始まる前は不安しかありませんでした。しかも、作ったしおりに、持ち物に学生証が必要と書くのを忘れていたのです。スタートから失敗して、みんながつまらないと思うんじゃないかと怖かったです」
と、当時の気持ちを振り返ります。しかし、パーティーが始まり、2次会のダーツ大会も全員が楽しんでくれている様子を見て、気持ちが楽になってきたといいます。
このイベントで自信をつけたA君は、その後どんどん打ち解けていき、今では友達と密接に関わるようになりました。放課後も最後まで残って学生生活を楽しんでいます。将来も前向きに考えるようになり、現在は大学受験を目指して勉強しています。
事例②
B君は、遅刻したり、来なくなったりするのを繰り返していましたが、3月のスキー旅行イベントを任せることにしました。
旅行代理店とのやりとりも全てB君が担当します。
参加者の名簿を提出したり、保護者同意書を集めて提出したり、
旅行代金も40万円ほどの大金を預かり、銀行に振り込みます。
順調に仕事をこなしているように見えましたが、しおりを作るところで挫折します。
難しく思えてなかなか作れず、逃げ出したくなったのです。
スタッフに励まされて徹夜で作成し、旅行の前日になんとか間に合わせました。
「逃げ出したくなったが、頑張ればできるんだと自信がつきました。スキー旅行自体も楽しくて大成功したので、達成感がありました!」
このように、イベントや行事に参加することで同世代と打ち解けて、さらに今度はイベントや企画する側にまわることで、より一層の自信をつけていきます。
トラブルや事故がないか冷や汗ものですが、生徒の為に必要なので、数多く企画させています。
ほかにも、委員会や部活動のキャプテンなど何でもよいのですが、みんなの役に立つ仕事をすることで、自信をつけていくのです。
生徒会長に抜擢したりすると、表情が全然違ってきます。
責任感が芽生え、他の生徒に気を配ってサポートするようになります。
~進路について考える~
こうして、自信をつけてきたら、いよいよ進路について考える段階に入ります。
親子とスタッフでよく話し合い、決まったらそれに向けて勉強していきます。
高校受験、大学受験、高卒認定試験、公務員試験などの資格試験などさまざまあります。自信をもっているので、将来を積極的に考えられます。再び挫折しないためにも、学歴や肩書を重視するのではなく、本当に本人のやりたいことができるように、慎重に目標を見つけていきます。
親は焦って、子供が良くなった兆候が見えると、すぐにでも進路について話し合おうとしますが、それが失敗のもとです。ひきこもりに逆戻りしてしまう危険性があります。決して、早い段階で進路について親から話を出さない事です。
~まとめ~
ステップ②
【自律して自信をつける】
➡同世代と交流する(行事やイベントでの参加)
➡みんなの役に立つ仕事をする(行事やイベントの企画運営、委員会や係、生徒会など)
➡進路について考える(親子とスタッフの三者で子供が本当に望む進路を考え、そのための勉強をしていく)
ここまでくれば大丈夫のように見えますが、あと一息、もうひとつ最後のステップがあります。不登校・ひきこもりを克服したと思いきや、再びひきこもりに逆戻りしてしまうケースがよくあるからです。
2度目のひきこもりになってしまうと、復帰するのはさらに大変になり、5年、10年と長期間のひきこもりにつながる場合もあります。
そうならないための最後のステップは、【社会貢献をする】ことです。
次回、ステップ③「社会貢献をする」を解説していきます。
by しばしばまるも(@_@)
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